ボートキャリアの自作

本当はボートキャリアは自作するつもりはなく、
ファクトリーゼロのオーバースライダーにするつもりでした。
高価だけど、長い目で見て、これを購入するのが一番だと、今でも思っています。

でも、キャリアを自作したのは・・・
じつは私のステーはエアロ仕様で、オーバースライダーが付けられなかったからです。
このステーは車を買い替えるたびに、ルーフレールに合わせて買い替えなくてはならない・・・
しかも、オーバースライダーも車種によって継続使用できないケースもあるという・・・

同じような車だったらもちろん両方とも継続使用可能なんだけど、原油高騰の影響で、
次はもう少し小型の車にせざるを得ないかもしれないし、車を選ぶときの選択肢を今から狭めるのも・・・
私の車はすでに12年目であることを考慮すると、
もう、いつ乗換える時が来るかもしれないし、この点も無視できませんでした。

実は、オーバースライダーが無理なことを知って、
次はRV INNOのボートローラーを購入しようと思ったのですが、
これもエアロステーには装着できないとのこと・・・
ちょっとムッとして、「オーバースライダーならともかく、ボートローラーごときは自分で作れるわい!!」
などと思って、やむなく自作することになったのです^^;;

HPを拝見していると、自作キャリアの方式は大きく分けて2つあります。
ひとつはローラーを自作する方法、そしてもう一つはスベルレールを使ってボートを滑らせる方法です。
私はスベルレールを採用したのですが、一番の理由は作るのが簡単なことです。
他の理由としては、ローラーを作るとキャリアバーからさらに10pほど高い位置にボートを固定することになるので、
まず乗せるのが大変なのと、より風の抵抗も受けるだろうし、
走行時はローラーを固定する金具の強度が心配で、
より頑丈なものを作らなくてはならないとなると、全てが大変づくしです・・・^^;;

では、そろそろ詳細を説明させていただきますね。下がその画像です。


ちなみに、キャリアバーの長さは165pです。それに対してボートの幅は138pです。
用意するものはスベルレール39ミリ×2メーターのものが2本(大沢マリンで購入)
ステンボルトM6×5pが8本、M5×5pが2本、L型金具4個、D型ゴム1本です。

右はアップの画像ですが、このような順番で蝶ネジで固定します。
ちなみに蝶ネジを緩めると、L型金具は楕円の穴があいているタイプなので、
1p〜2pほど左右に移動しますので、よりボートをがっちり固定することができます。
もう少し長めのL型金具を使用すれば、5pほど移動させることができ、
ボートを押し込む時は開けて、固定するときは縮めると完璧だったと思います。

一番下の金具は補助バー固定金具ですが、これは補助バーの自作のところで詳しく説明します。
スベルレールはどうしても真ん中あたりが浮き上がるので、M5のボルトで固定しています。

これで万全!!のつもりがどうしてもボートを一人で乗せることができない・・・
原因を調べてみると、どうもバウカバーの段差がつっかえているようです。
ボートの形状によっては考えなくてもいいのですが、このボートのように、
バウカバーに大きな段差があるボートは対策が必要です。

そこで、すべるレールの残りを使って、下の画像のように段差を埋めてみました。
夜間航行灯の台座も邪魔ですが、これを外しても、これだけバウカバーに段差(約3センチ)
あると、どうしてもボートは滑りません。
若干ですが、クリートもひっかかるので、クリート、台座、バウカバーの段差
これらすべてを埋めるように設計しました。

これで、ボートの先端を乗せると、ほとんど力を加えなくてもボートは滑って行きます^^
滑りすぎて飛び出してしまう可能性もあるので、逆にこの対策が必要になります。
私のボートは、ボートの後ろ2か所にアイストラップ
万一の場合はエレキのマウントで完全に止まるので安心です。



下の画像は車にボートを積んだ時の画像です。



ボートとD型ゴムの間は2pほど間があいていますが、
それは積み込みやすさを優先して、やや広めにしたからです。
上の説明のように、L型金具が移動する方式にするのが積みやすさ、
ボートの固定の両方においてベストだっと今更ながら思います。

私の方式では、金具とゴムはボートの横方向の脱落防止にはなりますが、
ボートを固定出来るわけではありませんので・・・

このスベルレールを使用する場合の注意点は、
必ず摩擦抵抗の大きいゴムマットなどを、
ボートとスベルレールの間に挟むことです。
忘れがちですが、これだけはお忘れなく!!

剥製工房★GALAXY