思えば、ボート釣りを始めてこれまでずっとアコウはメインのターゲットでした。
海図と地図とにらめっこして根の位置を推測したり、
誰も行かないような秘境のポイントを探したり、
まる１日魚探をかけて自分だけの根をさがしたり・・・
振り返ると、これらは全て幻の50㎝オーバーのアコウを釣るための努力だったと思います。
アコウ釣りとは、いわば「宝探しの釣り」で、根のを探してはGPSにマークしてゆく・・・
自分だけのポイントが増えていくことが楽しくもありました。
マークしているポイントをランガンすると効率的に良型をゲットできるようにはなったものの、
付近のポイントの釣り荒れは激しく、最近では40アップを出すことすら、なかなか難しくなってきました。
50アップを追い続けて約6年・・・自分の記録は49,5㎝・・・
どうしてもこの壁を超えたくて超えたくて・・・
気がつけば毎週のように、躍起になって釣り場に通いつづけました。
事件が起こったのは平成20年の7月のことでした。
初めて入ったポイントで、何の変哲もない浅場のポイントでアコウの良型が炸裂しました。
おそらく産卵前のアコウのたまり場なんでしょうが、
その爆発力はあまりに凄まじく、なんとアベレージ45㎝、
しかもそのサイズが入れ食い状態です。
ガシラもビッグサイズ揃いでアベレージも30アップ・・・
ガシラは釣り荒れ度を測るには格好の魚で、
おそらく、よっぽどこのポイントが釣り荒れていないんでしょうね～
結局この日は、どうしても50アップを取りたかったので、できる限りリリース可能な浅場で、
全部リリースと決めて釣りつづけ、念願の50アップをゲット＾＾
この時点で、かわいそうになってきて早上がりしました。
これまでこれまでずっと目標にしてきた50アップをクリアして、
本来だったら飛び上がって喜ぶはずなんですが・・・
その反対で、これほどまで罪の意識を感じて釣りをすることは今までありませんでした。
アコウが50センチを超えるのにいったい何年かかるのか・・・
50㎝のアコウの個体数がどれだけ少ないか・・・
50アップを取ることがどれだけ困難なことか・・・
少なくとも、今までの経験から私は知っているつもりです。
私ごときが言うのもなんですが、
アコウはやっぱり苦労して釣ってこそ、価値があるものです。
苦労して根を探して、そして苦労して食わせる、そして苦労して根をかわし、取りこむ・・・
時にはラインを飛ばされ、時には根にまかれ・・・
そうして釣りあげたアコウにこそ、本当の価値があると思います。
勝手に「アコウタワー」と名付けたこのポイントは、実は友人一人にだけ教えたのですが、
その友人はなんとアコウ54㎝を頭に50アップ3本釣って早上がりした・・・ですと！！
で、アコウ釣りの苦労を知るこの友人もまた
（だから教えたのですが、越されるとちょっと悔しいですね～ＴＴ；;）、
私と同じく、「あんまり値打ちがない・・・」「ちょっと冷めた・・・」と言います。
このポイントはおそらくまだ私達以外には、ほとんど知られていないポイントだと思います。
おそらく、通えば55㎝までは出ると思います。（根拠はありませんが・・・）
でも、そのためにかなりの数のアコウを犠牲にしなくてはならないでしょう・・・
ましてや産卵期のアコウだし、私一人でも、アコウの自己記録更新に拘って通いつめれば、
おそらく付近のポイントに相当のダメージを与えてしまうと思います。
この日以来、ずっとこんなことを考えていました。
アコウ釣りとは宝探しの釣りだと書きましたが、宝の山を探し当てたような感覚で、
どうも、その後は目標を見失ってしまうものですね。
かといって、今までずっとメインであったアコウを外すとなると、何かすっぽり穴があいたような感覚で、
どうしようか迷うものですね。
ただ、アコウは釣る楽しみだけでなく、食べる楽しみも捨てきれないので、
メインでなくても、年に何回かは狙うと思います。
このポイントはこれからも釣り荒れないように、大切にしていきたいものです。
さて、これからどこに向かうのか・・・
ターゲットが変わり、ボートも変わりいよいよボート釣りは第2章へと移ります。
現時点では春はバスとチヌ、初夏はシーバスとマダイ、秋はバスとアオリ、
晩秋はGALAXYでシーバスといったところかな？
アオハタ、アマダイはまだ記録もしれているので、記録更新を狙ってみても面白いかも？？？
それでも、かといって今までの意欲・情熱が衰えたのかというと、その反対です＾＾
ボート釣りはターゲットが多彩だからでしょうね。
まだまだ釣りたい魚はたくさんいますので・・・
でも、ちょっと心配なのがシーバス。
私の一生涯の目標はショアからメーターオーバーのシーバスを釣ることです。
これを達成したら・・・さて次はどこに向かうのか・・・
なぜかシーバスのスーパー級に限っては非常に相性が悪いので、まだまだでしょうけどね・・・＾＾；；；