リップレス全盛?アピールは控え目が◎^^

かつては他の追随を許さなかった、かの名作「K−TENブルーオーシャン」
(高くてなかなか買えずにレッドフィンやFマグナムをチューンして使うことが多かったですが・・・^^;)
飛距離といい泳ぎといい、その完成度の高さから、
当時は「もうこれ以外のルアーは必要ない・・・」とさえ思えたぐらいでした。

実は、私がソルト用のルアーを自作しなかったのは、
この「ルアーにはどうしても勝てない」と思ったからというのが一番大きいんですヨ^^;

しかし、時を経て、最近はこの傾向がだいぶん変りつつあるように思います。
昔と同じポイントで同じルアーで釣りしていても、同じようには釣れなくなりつつありますね^^;
魚が少なくなったのもその原因の一つなんですが、それでも釣っている人はちゃんと釣っている・・・
しかも、みんなが知っているような有名ポイントで。

昔にいい思いをした人はなかなか新しい釣りに変えられないもので、
今年は例年通りの釣りをして、横で何度もグッドサイズを釣られながら、ほとんどXXXでした・・・
シーバスが昔と比べて、かなりセレクティブになっていますね^^;
魚がいれば簡単に釣れる時代から、いる魚をいかに食わせるか・・・
言うなれば、ブラックバス釣りと似たような状況になりつつあるような気がしますね。
湾内などは比較的早くからこの傾向があったのですが、私のオキニの外海のサーフや河口では
16cm以上のビッグルアーでランカーを狙うのが一昔前のステイタスでした・・・><

特に「従来のリップ付きルアー」にはすこぶる反応が悪いですね。
リップ付きといっても、その形状によって泳ぎや泳層は全く違うんですが、
一般的には波動が大きく、この波動をシーバスは嫌っているか、警戒しているのだと思いますね。
やっぱり、シーバスが普段捕食しているベイトとはかけ離れた動きですからね。
この点、リップレスの自然なローリングアクションは違和感が無くていいですね。
リップ付きでも極小のリップであまり潜らないものだったら、同じように使えますけど・・・^^

それから、シルエットも小さめで、スリム系が強いですね。
昔はスリム系では飛距離に難がありましたが、重心移動システムも進歩して、
空気抵抗が少ない事もあって、軽くても非常に良く飛ぶようになりました^^
そしてもう一つ、カラーも控えめがイイですね。昔は夜はパールと相場が決まっていたのですが・・・
最近では、夜でもリアル系が強いような気がしますね。
光量や濁り具合によって変えますが、最近はクリアー、ブラックやリアル系の出番が増えましたね^^

しかし・・・これらを全て実践すると・・・細くて、動かなくて、地味な色のルアー・・・
「ホンマに見えてるんかいな???」と不安になるのですが、これがいいみたいなんですね^^;
動きは弱弱しく、それでもその動きをキープしてきっちりと泳ぐ、これがベストだと思います。

ただ、不思議な事にバイブレーションは未だになぜか良く釣れますね。
このルアーの波動は相当なもののはずなんだけど??
私はサイレントが好きなんですが、ラトル入りでもわりといい思いをしていますし。
うーん・・・^^;;;考えればまた難しくなりそうですが、アピールするならとことんアピール、
そうでないなら控えめに・・・
ということかな?
ま、「ユニクロ」か「ヴィトン」かですね。中途半端が売れないのは人間の世界と同じですね^^

このゲームがもっともっとブームになって、人間がプレッシャーをかければかけるほど、
この傾向はもっと顕著になっていくことでしょう。

年々新製品が出て、新しい釣り方が考案されて行く・・・人間が変わるのに対して、
シーバスもしっかり学習して、新化しているということですね。
だから、同じ魚であっても同じ釣り方ではダメで、
シーバス以上に新化して、常にシーバスの1歩先を行かなくてはなりませんね^^

剥製工房★GALAXY